ジョブカフェトップ | 就農への道筋 | 京都府の農業 | 体験・研修場所 | 新規就農の先輩達 | 先輩からのアドバイス | ウエブカウンセリング | 京都アグリニュース登録

農業をめざす人への、先輩からのアドバイス

 京都の農村で、ここ7・8年以内に就農した先輩達から、これから就農をめざす人たちにアドバイスをいただきました。
「新規就農者の就農実態に関するアンケート調査」結果(平成19年2月)より
Q-1 どのように農地を確保したか、どのように農地を確保すればよいか。
Q-2 どのように技術を習得したか。技術習得にあたってのアドバイス。
Q-3 資金確保(融資含む)をどうしたか。自己資金はどのくらい準備すべきか。
Q-4 住宅はどのようにして確保したか。住宅取得におけるアドバイス。
Q-5 農業を始めようと思ってから実際に就農するまでの間に苦労した点。
Q-6 農村での生活・生活環境をどう感じているか?農村の暮らすに当たってのアドバイス。
Q-7 農業を始めて良かったと思う点。
Q-8 農業を始めて苦労している点、苦労した点。
Q-9 その他のアドバイス。

Q-1 どのように農地を確保したか、どのように農地を確保すればよいか。

  • 農業会議を通じて農業開発公社より借り受けた。自分で農地を探すのは困難だ。(福知山市、果樹、34)
  • 当初、丹後地方では、国営農地が空いていたのでスムーズに確保できた。その後、地域にとけ込むうちに他の農地の管理を依頼されるようになった。農業を一生懸命やる意志を村の人に伝え、村の行事に積極的に参加すれば農地の話も自然に出てくるようになる。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 一般的には、最初は悪い土地が紹介されるようだが、その農地を管理する中で地域の人に信頼されてくる。(京都市、水稲、41)
  • 地域にとけ込むことが一番。(舞鶴市、果樹、29)
  • 問題が無かったので、分からない。(舞鶴市、31)
  • 町役場や農業委員会の方々にお願いした(伊根町、水稲、33)
  • 農地は、購入できるなら購入した方がよい。資金的に苦しければ、借入れ出来る就農 地を探す。(京丹後市、露地野菜、39)
  • 当地の農業委員会に一任。(伊根町、水稲、43)
  • 地元農業に尽力されている人の世話になる。(南丹市、露地野菜、44)
  • 農家からの情報。農業公社からの斡旋。(京丹後市、露地野菜、35)

Q-2 どのように技術を習得したか。技術習得にあたってのアドバイス。

  • 始めはとにかく高技術を持った農家をよく観察し、まねをする。その観察をもとに自分流に創意工夫しながら技術を高めていく。(福知山市、果樹、34)
  • 偏りのない情報をたくさん入れ、学ぶこと。後は実践して体験する機会を増やすこと。(京丹後市、露地野菜、34)
  • 書籍やインターネットで調べられる限り調べたり、研修先で分からないことをいろいろ質問しどん欲に技術を吸収すること。自分が目指すやり方の手本となる農家をどんどん訪問することによって、道は開けるものだと感じた。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 実践することが一番大切。困ってから聞いた方が身に付く。(京都市、水稲、41)
  • しっかり日誌をつけること。(舞鶴市、果樹、29)
  • 他の生産者から話を聞く。そして、自分で実践し、失敗するなかで考えることが上達の早道。(舞鶴市、31)
  • 普及センターや先輩就農者に直接聞くこと。普及センターからは、農薬や肥料、土づくりを教わった (伊根町、水稲、33)
  • 自分の場合は先輩農家に恵まれ、いろいろと実態にあったアドバイスをもらえた。JA等はあてにならず、むしろ何度も裏切られた(京丹後市、露地野菜、39)
  • 地元の農業指導士に習った(伊根町、水稲、43)
  • 自分の得意品目を一つ極めることが大切(南丹市、露地野菜、44)
  • 実践が大道(京丹後市、露地野菜、35)
  • とにかく農家に手伝いに行くのが手っ取り早い。近所だけでなく、周辺市町村のいろいろな農家に見学に行って、吸収したことを自分なりにアレンジしていくことが必要。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-3 資金確保(融資含む)をどうしたか。自己資金はどのくらい準備すべきか。

  • 自分の場合、就農支援資金の他に500万円準備した。(福知山市、果樹、34)
  • 千差万別で一概に言えない。(京丹後市、露地野菜、44)
  • 就農支援資金が活用できたので、大変助かった。当面の自己資金は、投資する機械を極力抑えようと考えていたので、生活費を含めても300万円以内でおさまった。資金が少なくともそれなりの知恵や行動力でカバー出来ると思う。大事なのは情熱だと感じた。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 300万円以上はあった方がよい。ただし、無理して借りると後々つらくなる。(京都市、水稲、41)
  • 資金は貯金。自己資金は最低でも1000万円は必要。準備できなければ止めた方が よい。環境はサラーリーマンより厳しい。自分で販売から集金、管理するぐらいの気持 ちで、古い農業を壊すぐらいの気持ちでやらないと成功しない。就農はビジネス。特に若い就農者は安易にすべきではない。最後には社会的経験、経営センスがものを言う。(南丹市、施設野菜、42)
  • 300万円。(舞鶴市、果樹、29)
  • 自己資金は0でもかまわないと思うが、生活資金は最低でも200万ぐらいは用意すべき。(舞鶴市、31)
  • 就農支援資金を利用した。農業収入が不安定なため(技術的、知識的)、最低1年間の生活資金はあった方がよい(伊根町、水稲、33)
  • 補助金や保証協会の保証での借入等を利用した。自己資金は1000万円ほどだったが、特に困ることはなかった。(京丹後市、露地野菜、39)
  • 300万円以上。(伊根町、水稲、43)
  • 借りられるものは全て借りて済ませる。決して購入しない(費用を抑えること)。(南丹市、露地野菜、44)
  • 500万円ぐらい。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 就農すると決めて家族の同意を得た後は、とにかく貯金し、2年以上資金を貯めた。自己資金はどのようなスタイルの農業をするかによって全然変わってくるので一概に言えない。しかし、最低でも2年程度は無収入でも生活できる資金が必要と思う。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-4 住宅はどのようにして確保したか。住宅取得におけるアドバイス。

  • 最初のうちは農地の近くにこだわらない方がよいと思う。地域の人に信頼されてくると、必ず話が出てくる。(福知山市、果樹、34)
  • 町の担当者が積極的に探してくださったので、苦労せずに見つかった。(京丹後市、露地野菜、44)
  • ちょうど空いている家があり、地域の人たちも受け入れていこう、という努力をしてくれた。そのお陰げですんなり確保できた。地域にとけ込もうとする積極性をアピールできれば、その地域を活性化しようと思っている人々に気に入ってもらえると思う。そうすれば、その人たちが住宅確保のために働いてくれるようになると思う。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 運がよければよい物件に出会う。悪くても前向きに頑張らないとダメではないか。(京都市、水稲、41)
  • 当初は一般の住宅を借り入れたが、農家用ではなかったので、倉庫、作業場が無く、機械類の保管、収穫物の貯蔵、洗浄作業等に苦労した。4年目に作業場と倉庫を借入金で建てた(敷地は購入)(京丹後市、露地野菜、39)
  • 地元有力者に尽力いただいたが、苦労した。(伊根町、水稲、43)
  • 地元有力者の方からの紹介。(南丹市、露地野菜、44)
  • 行政にあっせんしてもらった。判断にあたっては、不動産屋、地元の人からの情報を全て考慮に入れておくべきだ。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 行政の担当者が紹介してくれた。住宅に関しては妥協しない方がよい。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-5 農業を始めようと思ってから実際に就農するまでの間に苦労した点。

  • すべて手探り状態で精神的に苦労した。(福知山市、34、果樹)
  • 就農することに理解が得られず、親戚全員を敵に回してしまったこと。今もさほど変わらない。(京丹後市、露地野菜、44)
  • 特に苦労したと思うことはなく、農業があらためておもしろいと感じるようになった。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 決心するまでに大変悩んだ。決心してからは一路進むだけで、そのことを考えると楽だった。(京都市、水稲、41)
  • 特にないが、最低家族の理解はあった方がよい。(伊根町、水稲、33)
  • 就農相談を町に相談したら、「農地の空きがあるのですぐ来い」と言われ、就農まではばたばたで、仕事の整理が大変だったこと。(京丹後市、露地野菜、39)
  • 家族の理解を得ること。(伊根町、水稲、43)
  • 取り立てた苦労はなかった。(南丹市、露地野菜、44)
  • 良い畑がなかったこと。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 苦労したとは思っていない。支援センターを通じてあちこちを見に行ったり、作物の 検討や就準備校に通ったりと比較的充実した時期だったと思う。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-6 農村での生活・生活環境をどう感じているか?農村の暮らすに当たってのアドバイス。

  • とりあえず、郷に入っては郷に従え、ですね。(福知山市、果樹、34)
  • 地域の慣習やその地の“文化”を認められないのなら、その地域に入る資格はなし。(京丹後市、露地野菜、44)
  • 当地は、性格の良い人ばかりでとても満足している。子供を育てる環境としても申し分ない。地域の行事などには、出来るだけ参加するしておれば、周囲の対応が違ってくると感じた。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 大変楽しくやっている。言われたことは守って、自分の言いたいことは言うこと。(京都市、水稲、41)
  • もともと地元に近いので分からないが、常になじみたいという気持ちは持つこと。(舞鶴市、31)
  • 子供中心の生活になっているので特に不満はないが、少子化で同級生が少ないのがつ らい。地域行事には積極的に参加するのが、後々自分のためになる(伊根町、水稲、33)
  • 都会と違って人と人とのつながりが強く、人間らしくてよいと思うが、常に人から見られていることがシンドイ。(京丹後市、露地野菜、39)
  • 新鮮で楽しい。面倒かもしれないが、つきあいは必要と思う(伊根町、水稲、43)
  • お金を使った消費的な暮らしは、極力、慎むように心がけること(南丹市、露地野菜、44)
  • 営農を成功させることが第一。その他は特になし。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 都会では経験できない生活が出来るのがよい。田舎での生活は、都会も農村も考え方は違わないので心配ない。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-7 農業を始めて良かったと思う点。

  • 趣味と実益を兼ねている点が良い。(福知山市、果樹、34)
  • 真面目に食べ物を作ることの大変さが理解できたこと。(京丹後市、露地野菜、44)
  • ストレスなく毎日が過ごせることや、自分で育てた野菜や米を食べられること。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • 小さなことでも感動し、悪いことでもくじけない。(京都市、水稲、41)
  • 収入も増えたし時間も自由に使える。自分で決めて何事もできるのでOKである。(舞鶴市、31)
  • 定期休暇は取れないが、1日の時間配分は自分で出来る。就農時、子供が生後間もない時だったので、サラリーマンでは見ることの出来ない子供の成長が毎日見られた。(伊根町、水稲、33)
  • 時間的に拘束されない点。(京丹後市、露地野菜、39)
  • 自分のペースを保てる。家族で過ごす時間が豊富。(伊根町、水稲、43)
  • 人間らしく生きられる。(南丹市、露地野菜、44)
  • 気楽である。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 家族と一緒に仕事が出来るのがよい。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-8 農業を始めて苦労している点、苦労した点。

  • 自然災害。(福知山市、果樹、34)
  • 国も消費者もメディアも食べ物の重要性がわかっていないことに、日本の将来を憂えてしまう。(京丹後市、露地野菜、44)
  • 特に苦労と感じることはない。(京丹後市、麦・豆類・雑穀、38)
  • お金がないが、そんなに気にしてはいない。(京都市、水稲、41)
  • 特になかったが、台風23号で1000万円ぐらいの金を失ったのはキツかった。(舞鶴市、31)
  • 就農後、2年連続で災害に遭ったため、まだ周年を通して農産物の出荷が出来ていな い。(伊根町、水稲、33)
  • 時間的に拘束されないものの、作業に追われて思ったほど自由な時間がないこと。(京丹後、露地野菜、39)
  • 自然災害。(伊根町、水稲、43)
  • 苦労なし(例えば、草取りすることを苦痛と思えば、農業なんてやっていられない。草取りそのものを楽しめないとダメ)。(南丹市、露地野菜、44)
  • 所得が思うように上がらないこと。(京丹後市、露地野菜、35)
  • 地元農業者との関わりに苦労している。共同施設等の組合等に入ると、その中ではなかなか正当な意見が通らない。しかし、新規就農者の多い地域では、このようなこともなくなってきている。技術的なことや作業的なことよりも一部の農業者とのつきあい方に苦労している。(京丹後市、露地野菜、40)

Q-9 その他のアドバイス

  • 農業や田舎を取り巻く現状はかなり大変であるが、やる気ある人はチャレンジしてください。 (京都市、水稲、41)
  • とにかく、やる気、情熱、根気、負けん気。大切なのは気持ちである。(舞鶴市、31)
  • 農村で暮らすことを楽しめる暮らし方をしてほしい。そうでなければ、街で暮らしたほうがいい。(南丹市、露地野菜、44)
  • 自分の農業のあり方を明確にすること。とにかく十分な時間をかけて検討する方がよい。就農しても100%の人が農業で生活していけるわけではない。リスクを十分検討 すること。自分の栽培する作物が決まれば、経営計画を立てたりすることになると思うが、是非、自分に近い営農をしている人の税務申告を見せてもらった方がよい。普及センター等の示す所得はうまくいった場合のものであり、実際の農家の実情を知っておいた方がよい。(京丹後市、露地野菜、40)