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[ No.4]
【平成の火種組】
ひょうたんから元気
みんなが同じ目標をめざす。それが一番大事なこと
福知山市・三岳ひょうたん愛好会(2)
むらづくりのプランナー

「みんなが力をあわせてつくる」ことが大事。
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伊藤さんは、福知山市農業経営者会議会長、JAキュウリ部会長、農作業受託組合の役員など、地域農業のリーダーだ。だが、ひょうたんづくりの経験はなく、近隣の農家から栽培法を教えてもらいながら見よう見まねで栽培を始めたという。しかし、ひょうたん栽培を始めた平成5年は、天候不順で生育が悪く、最初からつまずきそうになった。伊藤さんは、八つの集落からそれぞれ詞を募りひょうたん音頭に仕上げ、婦人会の力で踊りを創作、村を盛り上げた。
「むらづくりは、やってて楽しいことが大事だ」と伊藤さん。「愛好会」の役員会はいつも、17人の役員全員が揃う。「皆が楽しんどるで。いつも笑って、笑って。それでもやることはきちんとやる」。
その伊藤さんを多彩な役員が支える。「ひょうたん情報」を編集する多田妙子さん (48) は、読みやすく、わかりやすいニュースを作る。保母をしていたときのクラスだよりづくりが生かされている。副会長の小森はるみさん (61) は、NTTを退職して三岳に移り住んだ。「子供が産める地域にしたい」という。会計と副会長を兼ねる桑田美代子さん (57) は、小森さんとともに 『姉御』 と親しまれるよきサブリーダーで、男性もタジタジするほどの豪傑だ。小森さんは「みんなが好き勝手にひょうたんを作っていては、活性化につながらない。会員が力をあわせて一つの目標にむかって活動することが大事だ」という。愛好会の情報収集役は、藤原真澄さん (68)。郵便配達をしているので、ひょうたんの生育状況や人の動きが逐次判る。ひょうたんに病気が出た時や、生育が悪いときはすぐ対応策がたてられる。「住んでよかったという地域にしたい。三岳をもっと知ってもらいたい」という役員の熱い思いが一つになっている。
地域づくり協議会の原動力

「ひょうたんの里 三岳」を一躍有名にした「ひょうたんコンサート」
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三岳でもやればできるという自信を持ったひょうたん愛好会の力は、平成8年に、地域活性化の推進組織として発足した「三岳地域づくり協議会」の原動力にもなっている。
同地区では、国道426号線の登尾トンネルの開通 (昨年11月) に併せて農林産物の加工販売施設の建設計画が進んでいるし、老朽化した「三岳山の家」の建て替え、担い手のいなくなった農地の維持管理など当面する大きな問題を抱えている。市も「ひょうたん愛好会の活動があったから地域づくり協議会へ発展した。今後の協議会の活動にとっては、ひょうたん愛好会のネットワークの力はかかせない」という。
三岳ひょうたん愛好会

国道426号、三岳地区の玄関口常願寺にどーんと建てられた「ひょうたん王国」の看板。
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282世帯、873人、65才以上が32.9%を占める三岳地区。地域の特産物もなく、若者の流出がつづき、唯一の小学校が近く廃校になるという不安……。平成5年、何とか地域に活気を取り戻したいと、三岳連合自治会が八集落の全戸に三粒のひょうたんの種を配った。
天候の影響を受けるひょうたんの作付けはむずかしい。が、採取して、色や絵を加えて行灯や花器などに加工すると、変幻自在の芸術品に生まれ変わる。一度やると、すっかり「はまって」しまうおもしろさがある。出来た作品は、秋の展示会で、出来映えを競い合う。
そんなひょうたんづくりを楽しむ84人が集まり「三岳ひょうたん愛好会」は発足した。
(取材/長谷川菖子)
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