[ No.6]

ふれあい農園――むら人とまち人の新しい付き合い

 市民農園が各地でにぎわっています。ことに関西文化学術研究都市を中心とした団地を抱える京都府南部では、周辺住民の利用希望が殺到、農地の供給が追いつかないことも。耕すのは、ほんの“猫の額”ですが、そのささやかな農園を挟んで、野菜づくりの指導や地元料理の情報交換、自然にふれる子供の教育の場づくりなど、農園の貸し手・借り手という関係を超えて、農を通じた「むら」人と「まち」人の新しい付き合いが広がっています。そんな「ふれあい農園」をたずねました。


栽培の指導もこまめに

――木津町ふれあい農園


21木の津塾
河原管夫塾長
 木津町中央体育館を間近にした鹿川橋のたもと、国道163号バイパス沿いに木津町ふれあい農園はあります。平成4年開設、翌年から町公園都市緑化協会に管理を委ねています。一区画3×5メートル、農具収納庫、ポンプ、ベンチ付き。同町居住者を対象に年間使用料6000円。152区画に200人を超す人たちが申し込む盛況。今年も転勤などで空いた30区画に新たに60人の応募がありました。
 栽培指導員でもある21木の津塾塾長の河原管夫さん(75)の案内で訪れた週末。大勢の人たちが夏野菜の手入れに勤しんでいました。真っさらな鍬や備中が目につきます。狭い面積に多くの品目を作ろうと、細い畝が縦横に。不慣れな人を見かけては、河原さんが声をかけます。

家族総出で畝づくりに汗を流す
利用者 (木津町ふれあい農園で)
 学研都市誕生以前、1万人そこそこのこの町は、今や3万人以上に急増。この新住民との交流の場として農園は発足しました。木の津塾も「まちづくり」「ふれあい」の2つの部会を設け、農家以外の人たちが農業や自然環境をどのように考えているか、探ってきました。まちの住民を対象にした当初のアンケートで、農業への関心が高い、緑や農地を守ってほしいという希望が強い、お金を出し合っても七夕まつり(祇園さん)、布団太鼓といった町の伝統行事に参加したい、という意欲のあることがわかり、農業体験ツアーやカントリーウオークなど、さまざまなイベントを通し、交流の絆を強めています。
 ただ、利用者にとって悩みの種は、特定農地貸付け法の規定で、5年以上の借地が認められないことです。平成9年に総入れ替えをしたのですが、「せっかく肥やして作物がつくりやすくなったのに」「今度は排水の悪いところがあたった」など、不満の残る問題も出ています。

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21ふるさと京都塾
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