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[ No.6]
【平成の火種組】
塾委員みずから“汗を流す”
足取りは、“十歩進んで、四歩下がる”
舞鶴市・加佐ふるさと塾
舞鶴市の西部に位置する加佐は、旧5ヶ村(岡田上・岡田中・岡田下・神崎・八雲地区)ごとの地域コミュニティが強い地域だ。それだけに、加佐全体のまとまりとなると弱い。この加佐で、5地区のまとまりを大事にしながらも地域全体のむらづくり・ひとづくりをめざすのが「加佐ふるさと塾」(池田博之塾長)だ。地域の埋もれた資源を掘り起こし、加佐への愛着と誇り、自信を再生させようと、地域再発見活動や交流イベントに取り組む。また、電源立地促進対策交付金をもとに舞鶴市が整備を計画している加佐地域拠点施設の基本計画づくりの知恵袋としての役割も果たす。塾委員は「まず汗を流す」をモットーにそれぞれの地域と分野でむらづくりの先頭に立つ。
初めての取り組みに感動、感動…
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ユニークさも審査された「いかだレース&由良川下り」
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加佐の人たち共通の心のふるさとは由良川。この由良川をきずなに加佐を見つめ直そうと昨年8月、企画されたのが「いかだレース&由良川下り」だ。
延々と川面を下る舟と筏。照りつける太陽のもと、汗だくになってオールを漕ぐクルーに、沿岸に集まった約500人の観客が大きな声援をおくった。レース参加者と見物客が一体となっている。子供ソフトボールクラブ、青年組織、仲良しグループなど、5地区から12隻の筏と屋形船が参加した。筏や舟は短期間で作られたもののの、苦労と連帯が一緒になった力作ぞろいだ。塾を結成して3年目、ふるさとの由良川をきずなに、加佐地域あげてのはじめての取り組みだった。レースはマスコミにもとりあげられ、地域の大きな話題となった。加佐ふるさと塾の一大イベントとして成功をおさめたのである。塾長の池田博之さんは、「汗を流してやり遂げたという満足感と連帯の気持ちがふつふつとわき上がった」という。
芽生えてきた“加佐はひとつ”
加佐ふるさと塾が結成されたのは、平成8年7月。5地区から委員32人を選び、ふれあい部会、元気づくり部会、文化・産業おこし部会の3部会を柱に動きだした。
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初年度は五里霧中、2年目は暗中模索、3年目にしてやっと彫りの深い足跡を残せた、と語る池田博之塾長
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「当初は、塾委員の中にも“我々がなんでそこまでしなければならないのや”という意識が強くてね」。池田さんは、その意識を変えることに心を配った。初年度は、5ヶ村が開く花火大会や夏祭りなどに協力しながら、地区との繋がりを深めていった。池田さんは、塾委員が「まず、汗を流すこと」をめざした。そして、地域のむらづくり組織と一緒に赤岩山登山やウォークラリーも開いた。また、塾独自に「ふるさと発見・加佐写真展」などに取り組んだほか、子どもの思いを集めた作文集「加佐のささやき」、「加佐・ゆめマップ」「加佐・文化・伝統芸能マップ」を作成し、地域の埋もれた文化や資源をまとめ、地域の人の思い・夢を膨らませていった。
そんな地道な取り組みの中で、塾委員、そして地域の人に「加佐はひとつ」という意識が芽生えてきた。
4年目になった今年、塾長の役割も徐々に変化している。「当初は先頭に立ってアイデアを提案していくことが多かったが、今では、みんなが意見を出し合って、各部会で立案し、実行してくれる。だから、今の私の役割は、加佐地区の自治会組織である『21世紀活性化協議会』の人たちに塾の活動を理解してもらうパイプ役に徹すること」。
これまでの活動を振り返りながら、池田さんは、「これからも、十歩進んで、四歩下がる。そんな気持ちで前へ進めていきたい」という。
塾を地域に広げるのは広報だ
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読んでたのしい広報をめざし、夜遅くまで議論が続く
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塾活動を地域に広げる上で、塾広報紙は大きな役割を果たしている。塾広報「飛ぼう!加佐」(年4回、1600部発行)の編集会議の場を訪ねた。
午後7時半からの会議には、6人の編集委員と事務局の加佐分室職員が集まっていた。辞書片手に構成を行う新宮編集長。「編集をはじめてから他地区のことがよくわかるようになった」と城永清子さん。読みやすさは「写真を大きく、文章はポイントをおさえる」のがコツだという保育士の市村扶美子さん。得意のパソコン技術をかわれて、今期メンバーに抜擢された真下勝視さん。口数は少ないけれど、要所要所で議論を押さえ、委員一人一人の話をさりがなくフォローしている霜尾誠一さん。編集のポイントは、近所のおもしろく、楽しい話題を伝えること。楽しそうな会話と、次々とアイデアが飛び出す編集会議の場に、塾の熱気を感じる。
新宮編集長は、「編集作業はしんどいが、発行できた時はホッとするし、読んだ人からおもしろかったという話を聞くと苦労が吹っ飛び、次号に向けてまたがんばろうと思う」と。
(取材 長谷川菖子)
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