[ No.7]

特集●めざすは「メダカの学校」

京北町・森の寺子屋塾
支える多士済々

 塾活動のモットーは「メダカの学校」。♪鞭を振りふり先生は…と歌う、えらそうぶった「スズメの学校」では、子どもたちはついて来ない。♪だれが生徒か先生か、みんなで元気に遊んでる…ことが肝心なんだそうです。京北町で1994年開講した森の寺子屋塾は、そんな「メダカ」の気持ちがより集まって地域に根付いて来ました。活動を支えるのは多士済々の大人たち。参加する児童にも、大人たちにとっても、森の寺子屋塾は、ふるさと再生への大きな活力源、として期待されています。

(取材・玉岡博匡)

特性生かしプラン多彩――町の宝掘り起こしマップも

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地域資源再発見のハイキングに参加、熱心に説明を聞く子どもたち(くろやま塾)
 森の寺子屋塾設立の経緯には、一つのヒントがありました。長野県飯田市上久堅の「鎮守の杜寺子屋」です。6年前、21ふるさと京都塾のリーダー研修会で訪れた際、地元の小学校PTAなどが夏休みに開いている早起き学習会の活動を知りました。ラジオ体操のあと、朝の涼しい間に学習。工作、絵、習字や七夕祭り、星を観る会、ゲーム、スイカ割りのお楽しみ会も。学年間の交流あり、親子のふれあいあり、地についた実践活動が定着して、ことし9年目。「地域を耕す」熱の入った試みに、研修に参加していた21ふるさと京都塾アドバイザー(当時)で、京北鉾杉塾副塾長の藤野眞澄さん(68)=京北町辻=らは、すっかり感動したそうです。京北町には、91年の植樹祭をきっかけにした緑の少年団もあり、これらが下地となって94年、鉾杉塾のふれあい部会に森の寺子屋塾が設けられたのでした。

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ふるさとの大マップを見る京北杉鉾塾副塾長の藤野眞澄さん。地図上に発掘したデータや写真が埋まっていく
 ただ、この町は「京都府の屋根」と呼ばれる森林に包まれ、広大で、全域の児童こぞって集う、というような塾活動はむずかしい。そこで、まず95年に山国、次いで96年に弓削、97年に周山、と地区別に順次、森の寺子屋塾を開いていきました。これが、それぞれ地域塾として根付き、現在の21くろやま塾(21山国塾改め)、弓削大杉塾、周山しろやま塾の発足に至っています。

 その活動は多彩です。子どもたちに「ふるさと」体験の機会を与えようと、さまざまな工夫をこらしています。ことに学校5日制に伴って、地域が、いかに学校外活動の支えになるか、の鍵を握ることになりました。本塾の鉾杉塾では「文化の香り高い木と清流の里」の原点、原形を知ろうと、地域資源再発見のマップづくりに取り組んでいます。山、峠を調べ、巨木や珍しい木、古墳群、古戦場、土塁や道標を探る、町の宝探しを始めたのです。三つの地域塾でも、自然観察会、植物標本づくり、山菜摘み、森林浴、サツマイモ栽培、丸太の皮むき体験、盆踊り大会、灯篭流し、しめ縄づくり、凧づくり、トチの実拾い、田植え、餅つき、ソバづくりの一貫体験、草木染め、ドクダミ採取、魚釣り、押し花づくり、こけ盆栽づくり、など。それぞれの地域の実情や特性に合わせて、盛りだくさんなプランを立て、子どもたちの関心を引きつけてきました。

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21ふるさと京都塾
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