[ No.7]
【平成の火種組】

村とまちの女性パワーで元気が出るまちづくり

21木の津塾(1)

 関西文化学術研究都市の開発により農業や農村の環境が大きく変わりつつある木津。まちづくりのキーワードは「都市と農業・農村の共生」である。朝市や農業体験を通して、農村と新しい都市の住民との交流で注目されている京都府南部の「21木の津塾」を訪ねた。

(取材・長谷川菖子)

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夢を温めて実現する

 21木の津塾の誕生は一九九三年八月。各分野で活躍している人達十一人が塾委員として選ばれスタートした。塾の基本は、木津町が都市的地域と農村的地域の接点であるという特性を生かして、両者の交流拠点にしようというもの。人・もの・情報の交流を通じ、行動することによって、木津町の農業と農村環境を見直し、都市と農村が共生できるまちづくりをめざしてきた。塾が初めにとりあげたのは、集落の歴史、自然、文化などを見直し、改善が必要な所や自慢のできる場所を落としこんだ「ふるさと点検マップ」の作成と、「都市住民の意向調査」であった。

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塾活動がよすやく起動に乗ってきた、と河原管夫さん(塾長・左)、天津泰治さん(副塾長・右)
 意向調査の結果は、「地場農産物に興味がある」「緑を保全する、そのためには人的協力のほか、金を出してもよい」などの回答があり、都市住民のなかに農村が持つ自然や歴史、文化に関心があることがわかった。これをもとに塾では、都市と農村・農業の共生できるまちづくりの取り組みを広げてきた。

 当初は、農業の問題は農家が考えること、という見方が強く、活動が停滞したこともあった。しかし意向調査に応えて、朝市など都市住民との触れ合いを大切にしようという取り組みのなかで、健康に気をつけた楽しい農業への取り組みをやろうと塾委員全体がまとまってきた。さらに町の産業祭への参加によって地域の商工業者との連携が深まり、塾の運動を広める上で大きな契機になった。

木津町のプロフィール

 町の中央部に農業地域が残り、その周辺に学研都市の開発がすすんでいる。従来からの在住町民約1万人に対して、新住民は約2万人を数え、急速に人口が増加している。とはいえ、まだ豊かな農村風景が残り、水田地帯では水稲と、イチゴやねぎ、菊等の花が栽培されている。丘陵部では枕草子にも出てくる鹿背山に特産の柿畑があり、一帯には古代の窯跡など歴史資源や文化財が点在している。

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21ふるさと京都塾
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